1. 柱を作る-1

ナブーのシード宮殿を作るのに、まず柱からはじめました。いろいろな資料を見て解ったことは「丸い柱や四角い柱があるが、その断面は共通している」と言うことでした。ならば BSmooth で作れるはずです。何度か登場している作業ですが、 BSmooth 用にイラストレーターで断面を作ります。

2. 柱を作る-2

上の写真は、四角い柱用に BSmooth に読み込ませたところです。
丸い柱を作るときは下の写真です。
一つの素材で、２種類のパーツが出来ました。

3. 柱を作る-3

四角い柱を仕上げます。Bryce には、ブーリアン演算という、モデルの演算方法があります。複数のオブジェクトの重複部だけを生成したり、オブジェクトの重なり部を減算したり、こり出すと結構いろんなものが作れてしまいます。
今回使用したのは、重なり部を生成する演算です。文章で書くと難しそうですが、上のGIFアニメのように、いたって簡単です。
1. 断面のオブジェクトを複製し、９０度回転させます。
2. 片方のオブジェクト属性を「正」に、もう片方のオブジェクト属性を「重なり」に設定します。
3. 両方のオブジェクトを選択し、グループ化するだけで出来上がりです。

4. 配置する

試しに、柱を適当に並べて天井を付けてみました。
柱が出来てしまえば、後はその配置のしかたで何となく宮殿風になります。ここまで来れば出来たも同然・・・。資料と見比べながら細かく修正します。シード宮殿の柱は、一本で独立して立っていることはほとんどなく、４〜５本の柱の組み合わせで大きな柱を形成しています。上の写真の配置をいったん白紙に戻して一からやり直します。

5. スケールを整える

建物のパーツばかりではスケール感をつかみにくいので、仮にダースベイダーを置いて作っていきました。特にベイダーに意味はありません。最初に出てきた手頃なファイルだった、と言うだけのことです。

6. フォログラフ生成機

「よし、もうすぐ完成！」と思って作り進めていたら、このシーンになくてはならない小道具の存在を忘れていることに気がつきました。 ダース・シディアスからの通信を受けるのに使用した、歩行式のフォログラフ生成機です。
あまり凝っても仕方がない気がしたので、オブジェクト一発でトライしました。イラストレーターで濃淡を付けながら形を作り、対象地形に読み込ませました。そして最後に、球オブジェクトとのブーリアン演算で、足の部分を左右に分割しました。何となくそれらしくなりました。うん、ＯＫ、ＯＫ。

6. 完成！！

最初はもっと難航すると思ったのですが、資料をしっかり調べてレイアウトすることで、何とか完成させることが出来ました。いつもなら「こんな感じかな」だけでも作れていたのですが、やはりこういったかっちりしたものはそうも行かないようです。時には資料をそろえることも大切だなと実感した作品でした。

＊＊ 途中かなり省いた部分がありましたが、もし解らないことがあれば、お気軽にＢＢＳでご質問下さい ＊＊